お知らせ

インターンシップ実習生が当センターを来訪しました(2026/09/02)

 2026年9月2日(水)午前、県庁関係課、環境事務所のインターンシップ実習生7名が、センターの施設見学と調査船「びわかぜ」による調査実習を行いました。

 施設見学では、センターの概要、業務内容の説明を受けました。その後、環境監視部門の実験棟で、琵琶湖水のCOD分析やプランクトンの検鏡の様子、水質や大気の測定に使用する分析機器(ICP-MS、GC-MS、LC-MS/MS他)の見学をしました。

 その後、インターン生は調査船に乗り込み、琵琶湖水質調査地点2地点(南比良沖中央:水深約60m、唐崎沖中央:水深約3m)で、透明度の測定等の実習を行い、南湖と北湖での色相の違いを確認しました。北湖の調査地点では、バンドーン採水器で水深50mの水を採水し、表層水との水温の違いを体感しました。また、調査地点への移動中には、琵琶湖水質調査の概要と水質の概況についての説明を受け、琵琶湖水質への理解を深めました。

 大気・水質、再生可能エネルギー、プラごみ等、様々な環境課題に関心を寄せる実習生たちが、今年度から新設された「総合環境職」の業務の一端を体験し、将来のキャリアを考える良い契機となりました。

COD分析見学の様子

調査船内での説明の様子

透明度測定の様子

おおつ市民環境塾のプランクトン観察会を支援しました

 2026年8月23日(日)、びわ湖大津館にて「おおつ市民環境塾」(主催:おおつ環境フォーラム)が開催され、当センターの職員がプランクトン観察会のサポート講師として参加しました。

 当日参加者は、まず、会場近くの湖岸に移動してプランクトンの採取を体験した後、講師によるプランクトンの生態や役割についての講義を受けました。続く観察会では、参加者一人ひとりが生物顕微鏡を覗き込み、採取したばかりのプランクトンを熱心に観察しました。

 今回のプログラムでは、採取した南湖のプランクトンの観察に加え、あらかじめ用意された北湖のプランクトンのサンプルと比較する試みも行われました。参加者たちは図鑑を片手に「これは何の仲間だろう」と熱心に同定作業に取り組み、水質や環境の違いによって生息するプランクトンの種類や量にどのような差があるのかを、身をもって学んでいました。

プランクトンの採取を体験

プランクトンについての講義

北湖と南湖のプランクトンの比較

みんなのBIWAKOエキスポが開催されました

 2021年に策定されたマザーレイクゴールズ(MLGs)を契機に毎年開催してきた「みんなのBIWAKO会議」は、「みんなのBIWAKOエキスポ」と題して、イオンモール草津で2026年8月27日(木)に開催され、幅広い年齢層の多くの参加者でにぎわいました。

 MLGsは、琵琶湖を切り口とした2030年の持続可能社会へ向けて設定した目標(ゴール)で、13のゴールがあります。当センターは、その案内人や3つゴールの学術委員を担っています。みんなのBIWAKO会議ではこれらゴールの評価報告を行う、「MLGsの進展報告セッション」のほか「つながるブースセッション」「フィナーレ」の順で開催されました。

 「MLGsの進展報告セッション」では、佐藤専門研究員が、MLGs案内人代表としてその中間報告をするとともに、その評価報告書「シン・びわ湖なう2026」の5年間の総括報告および「ブースセッションリーダー紹介」に登壇しました。

 「つながるブースセッション」では行政・企業・活動団体・学校等から44のパネル展示が行われました。当センターは琵琶湖水質変遷・現況解説とビワマス保全活動の2件の展示を行い、多数の訪問者の注目を集めました。

「フィナーレ」ではMLGs体操、ブースセッション総括、琵琶湖周航の歌大合唱が行われました。

 また、みんなのBIWAKO会議後に滋賀県と国際湖沼環境委員会(ILEC)の共催で国際イベントが開催されました。イベントでは、県内MLGs若者団体やオンラインでつながる海外の活動団体によるユースチャレンジが発表され、ILECの理事でもある藤井センター長、東副知事などがコメンテーターを務めました。その後、今回の発表者からYouth Commitment(若者宣言)~これからも世代や地域を超えて湖沼の保全と持続可能な利用に向けた行動~が宣言され、次期国際湖沼会議主催国のタンザニアからの会議参加案内の後、最後は東副知事による閉会の辞で終了しました。

 センターの研究や知見がMLGsの評価などに結び付き、琵琶湖のこと、世界の湖沼のことを考え、何ができるのかみんなで考えるきっかけになったイベントでした。

みんなのBIWAKO会議プログラム

 

世界湖沼の日2026 国際イベント プログラム

 

佐藤専門研究員らによるMLGsの説明(右から2人目)

佐藤専門研究員らによるMLGsの説明(右から2人目) 

ブースセッションリーダー紹介の様子

つながるブースセッションでのセンターの研究活動紹介

つながるブースセッションの様子

 

ブースセッションで説明を行う佐藤専門研究員

国際イベントでコメントを行う藤井センター長   

 

 

 

 

麻生川で生きものを見つけよう!「生きもの調査隊」に協力しました

 2026年8月23日(日)に、高島市朽木の麻生川で開催された「麻生川で生きものを見つけよう!生きもの調査隊」で当センターの佐藤専門研究員が講師を務めました。当日は小学生を中心とする子ども10名とその保護者11名の計21名が参加され、皆さんと一緒に麻生川の生きものを採集・観察しました。川岸や川底の石の裏、落ち葉だまりなどをタモ網を使って調べたところ、アユやヨシノボリ類、ウグイ、ドジョウなど6種の魚類をはじめ、様々な水生昆虫を見つけることができました。

 また、森林の環境が川の生態系とどのようにつながっているのかについて解説し、森林の適切な管理がビワマスの稚魚の餌となる生きものを育むことにつながることや、冷水性の魚類であるビワマスを保全することは、気候変動への適応という観点からも重要であることなどを紹介しました。こうした川と森のつながりについて、参加者の皆さんと一緒に考える機会となりました。

 観察の後には、ビワマスのパスタやうざくの試食会も行われました。実際にビワマスを味わいながら、その生態だけでなく食材としての魅力にも触れることができ、楽しみながらビワマスと森・川のつながりを学ぶイベントとなりました。

 

【論文掲載】琵琶湖の絶滅危惧プランクトン「ビワコツボカムリ」は 日本固有の亜種だった――中国産個体群を新亜種ムーランツボカムリDifflugia biwae junyangiとして記載――

 滋賀県琵琶湖環境科学研究センターの一瀬諭 客員研究員、法政大学の島野智之教授らの研究グループによる論文が、学術誌 Journal of Protistologyに掲載されましたので、お知らせします。

 

(日本固有亜種とは、種としては日本国外にも分布するが、日本の個体群が形態的・遺伝的な差異によって種内の別のまとまり(亜種)として区別され、かつその亜種が日本にのみ分布するものをいいます。身近な例では、ホンドギツネ(アカギツネの日本産亜種)やホンシュウジカ(ニホンジカの本州産亜種)が知られています。)

 

【概要】

  •  琵琶湖の有殻アメーバ(殻をもつアメーバ)で日本固有の絶滅危惧種であるビワコツボカムリ Difflugia biwae Kawamura,1918 について、中国・ムーラン湖産の個体群との詳細な形態計測解析を行った結果、両者が統計的に有意に区別できることが今回の論文で示されました。
  • この結果に基づき、中国・ムーラン湖産の個体群が新亜種ムーランツボカムリ Difflugia biwae junyangi Ichise & Shimano, 2026 として記載されたことにより、琵琶湖産のビワコツボカムリは亜種 Difflugia biwae biwae として琵琶湖のみに分布する、すなわち日本固有の亜種であることが明確になりました。
  • 今回の亜種記載により、琵琶湖固有亜種としての保全上の位置づけがより明確になりました。
  • 本研究は、日本原生生物学会が刊行する英文誌 Journal of Protistology(オープンアクセス)に掲載されました。

 

【解説】

(1)ビワコツボカムリとは

 ビワコツボカムリは、日本の淡水生物学の基礎を築いた川村多實二博士によって1918年に琵琶湖から新種として記載された有殻アメーバの一種です(川村,1918)。有殻アメーバとしては大型で殻の全長は最大で約0.38 mm、細長いラッパ状の殻に長い一本の突起(角)をもつ特徴的な形態をしています。国内では琵琶湖以外の湖沼では確認されておらず、琵琶湖の固有種と考えられてきました。

 滋賀県水産試験場と旧滋賀県立衛生環境センター(現・琵琶湖環境科学研究センター)による111年にわたる定期的調査では、1960年代の夏(8月)には本種が琵琶湖の夏季プランクトンの優占種となっていましたが、1970年代から次第に個体数が減少し1981年10月9日に生きた個体が見つかったのを最後に、それ以降生きた個体は確認されていません(一瀬ほか,2004)。湖底には現在でも殻が堆積していますが、生存個体の発見には至っていません。この状況を受けて、2005年から滋賀県版レッドデータブックに絶滅危惧種として掲載され、2025年版では「すでに絶滅した可能性が高い種」と評価されました。

 

(2)本研究から分かること

 2005年にYang & Shen によって中国・ムーラン湖から本種が記録・報告されたことで、ビワコツボカムリが中国にも生息することが明らかになりました(Yang & Shen, 2005)。その後、Ichise et al.(2021)は現在の国際動物命名規約に基づいてネオタイプ(新たに指定した模式標本)を指定し、国立科学博物館に登録・収蔵することで、本種の分類学的安定性を確保しました。

 今回の研究においては、琵琶湖産の個体群と中国・ムーラン湖産の個体群それぞれの殻の全長・体長(殻の胴部の長さ)・突起長などの計測形質を詳細に解析しました。その結果、両個体群の間に統計的に有意な形態的差異が認められ、ムーラン湖産個体群を新亜種ムーランツボカムリ Difflugia biwae junyangi Ichise & Shimano, 2026 として記載されました。なお、学名は中国産個体群を報告した Jun Yang博士への献名です。

 この新亜種ムーランツボカムリ記載により、琵琶湖産個体群は基亜種として区別され、琵琶湖固有亜種 D. b. biwae としての保全上の独自性が明確に示されました。

  

ビワコツボカムリ(上)とムーランツボカムリ(下)

(撮影:滋賀県琵琶湖環境科学研究センター、一瀬諭)

 

【論文情報】

【タイトル】New Subspecies of Difflugia biwae Kawamura, 1918 (Amoebozoa: Tubulinea: Arcellinida) from Lake Mulan, China

(日本語訳)中国ムーラン湖からのビワコツボカムリDifflugia biwae Kawamura, 1918 (Amoebozoa: Tubulinea: Arcellinida) の新亜種

【著 者】Satoshi Ichise and Satoshi D. Shimano

(滋賀県琵琶湖環境科学研究センター 一瀬 諭,法政大学 島野智之教授)

【雑誌名】Journal of Protistology

【公開日】令和8年(2026年)8月31日 オンライン公開

【論文掲載リンク】https://www.jstage.jst.go.jp/article/jop/57/0/57_e010/_html/-char/en 

                      DOI: 10.18980/jop.e010

【発表者・研究者等情報】

滋賀県琵琶湖環境科学研究センター 環境監視部門 生物圏係

        一瀬 諭  客員研究員 

法政大学自然科学センター・国際文化学部

  島野 智之 教授

 

20260901試験研究成果の国際英文誌公開について.pdf

 

 

ILECから3名が研究討議と実験室見学のためセンターを訪問しました(2026/08/06)

 公益財団法人 国際湖沼環境委員会(ILEC)は1984年開催の「世界湖沼環境会議」を契機に滋賀県が中心になり設立された団体で、琵琶湖を含め様々なプロジェクトで当センターと関連があります。そのILECで新規に採用された大野研究員に当センターの研究活動を紹介するとともに、今後の研究協力について意見交換を行うため、明石達郎事務局長、西堀弘行事務局次長とともに3名が2026年8月6日(木)に訪問されました。

 一行は、藤井センター長を表敬訪問した後、当センターメンバーと研究について討議を行いました。はじめに海東主幹がセンターの概要を紹介した後、金総括研究員が第八期中期計画の政策課題研究5である「ネイチャーポジティブ地域社会シナリオの構築」について、横山研究員が「琵琶湖環境科学研究センターにおけるプラスチック研究」について説明しました。その後、ILECの大野研究員が途上国のプラスチック問題について解説されました。各テーマについて、双方から活発な質疑・意見交換が交わされました。

 その後、桐山環境監視部門長の案内によりセンター内の実験室を見学されました。今回の訪問を通じて、双方の研究内容の理解を深めるとともに、今後の連携につながる貴重な機会となりました。

 

ILECからの訪問団との記念集合写真

ILECからの訪問団との記念集合写真

後段左から、浅見所長、金総括研究員、横山研究員、藤井センター長、

前段右より、大野研究員、明石事務局長、西堀事務局次長

 

小会議室での討議の様子小会議室での討議の様子

小会議室での討議の様子

ドイツUniversität TübingenのPeter Grathwohl教授が訪問されました(2026/07/27)

 2026年7月27日(月)にドイツUniversität TübingenのPeter Grathwohl教授、(一財)山岡記念財団の雪野弘泰理事、ヤンマーコーポレーション(株)の塩崎修司アドバイザーおよび京都大学工学研究科付属流域圏総合環境質研究センターの竹内悠特定講師の4名が、当センターを訪問しました。Peter Grathwohl教授は、山岡記念財団が主催する「びわ湖水環境ファーラム2026 in Moriyama」(7月25日開催)の講演者として来日されており、この機会を利用した関連研究施設見学の一環で当センターの訪問が実現しました。なお、雪野弘泰氏、塩崎修司氏および竹内悠氏が同行されました。

 一行に対し、センター側からは藤井センター長、浅見所長、桐山部門長ら10名が応対し、Grathwohl教授の自己紹介の後、藤井センター長の「History of Lake Biwa Eutrophication and Lake Biwa Environmental Research Institute」、山口主任研究員の「Experimental Evaluation of Factors Controlling Microbial Carbon Pump Efficiency: Roles of Temperature, Substrate Quality, Sediments, and Benthic Organisms」、古角大気圏係長の「Monitoring of Air Quality in Shiga Prefecture」と講演が続きました。その後、センター環境監視部門の「公共用水域係」「生物圏係」、「大気圏係」「化学環境係」それぞれで実験室・測定機器を見学しました。

 

 限られた時間でしたが、国内外の研究者・関係者が、研究内容や知見を紹介し、意見を交換する貴重な機会となりました。

   

大会議室での面談者との集合写真

大会議室での面談者との集合写真

前段左より、浅見所長、竹内特定講師、藤井センター長、Grathwohl教授、雪野理事、塩崎アドバイザー

 

大会議室での研究講演 

大会議室での研究講演

実験室見学の様子

実験室見学の様子

びわ湖水環境フォーラムで当センターの活動をポスター発表で紹介しました(2026/07/25)

 2026年7月25日(土)に立命館守山中学校・高等学校で開催された「びわ湖水環境フォーラム2026 in Moriyama」(主催:一般財団法人 山岡記念財団)のポスターセッションで、4件のポスター発表(琵琶湖環境科学センターについて/琵琶湖における水質のモニタリング/琵琶湖における植物プランクトンのモニタリング/滋賀県における大気汚染状況の把握)とともに、調査器具(透明度測定板、バンドン採水器、ベッグマン採泥器)の展示、ROV(水中ドローン)による琵琶湖の湖底撮影VIDEOの投影などを行いました。当日は、藤井センター長、浅見所長、桐山部門長ら10名ほどが参加し、その説明などを行いました。

 「びわ湖水環境フォーラム」の前半は、メディアホールにてドイツUniversität TübomgenのPeter Grathwohl教授を中心に滋賀県琵琶湖環境部、立命館守山高等学校からの講演がありました。後半のポスターセッションでは、当センターを含め、11団体から17のポスター発表があり、学生、一般市民、行政・研究機関、企業関係者などおよそ160名が参加しました。当センターのポスター掲示にも多数の訪問者があり、琵琶湖や滋賀県の環境問題に関する説明に熱心に耳を傾けるとともに、質問も活発に出されました。今回の出展は、当センターの取組や琵琶湖・滋賀県の環境を、若い世代を含めた多数の人に知ってもらうよい機会となりました。

関連サイト:https://yamaoka-memorial.or.jp/reports/2026/0725-01.html

 

当センターのポスターと掲示物

 

ポスター会場の様子

秋篠宮皇嗣同妃両殿下が当センターを御視察されました

 秋篠宮皇嗣同妃両殿下が、令和8年8月3日(月曜日)、全国高等学校総合体育大会のご臨席に併せて当センターを御視察されました。

 秋篠宮皇嗣殿下が、当センターを御視察されるのは、平成17年7月以来、2度目となります。

 はじめに、藤井滋穂センター長から琵琶湖の環境変化について説明があり、両殿下は顕微鏡をのぞいて琵琶湖の水質に影響がある植物プランクトンを御観察されました。

 また、琵琶湖の固有種で昨年6月に学名がついた「ビワマス」の保全活動を行うプロジェクトの5名のメンバーからは、地域や企業・専門家などが一体となって、産卵床の造成や遡上のための魚道を設置するなどの取り組みが説明され、両殿下は興味深くその活動について御質問されていました。

 

【家棟川・童子川・中ノ池川にビワマスを戻すプロジェクト】

 木村 實   (プロジェクト代表)

 藤岡 康弘  (元・滋賀県水産試験場長)

 岩井 美智子 (ビワマス調査隊)

 木田 伊久美 (TOTO(株) 滋賀工場)  

 佐藤 祐一  (当センター総合解析部門 専門研究員)

                              ※敬称略

 

令和8年度評議員会の開催について

滋賀県琵琶湖環境科学研究センターでは、効果的、効率的な業務運営を図るために外部評価制度を導入しており、評議員会を設けて評価・助言等をいただくこととしています。このたび、令和8年度評議員会を下記のとおり開催しますので御案内します。

 

日時

令和8年8月20日(木曜日) 9時00分~16時55分

 

場所

滋賀県琵琶湖環境科学研究センター2階大会議室(大津市柳が崎5-34)

 

議題

1.  会長・副会長の選任

2.  第七期中期計画に係る事後評価

3.  意見交換

 

傍聴者の定員

3名

 

申込方法

傍聴を希望される方は、直接会場までお越しください。受付開始時刻は、8時45分です。

なお、傍聴希望者が定員を超えた場合は、先着順となりますので、御了承ください。

 

交通


公共交通機関を御利用ください。

*JR大津駅から江若バス(浜大津線堅田駅行き)で約12分「柳ヶ崎」下車、徒歩約5分

*JR大津京駅から徒歩約15分

*京阪電車近江神宮前駅から徒歩約15分

 

 

内藤正明 元センター長が地域環境保全功労者表彰を受賞しました

当センターでセンター長を務められた内藤正明先生が、環境保全の推進についての長年の功績が評価され、この度、地域環境保全功労者として環境大臣表彰を受賞されました。

内藤先生は、琵琶湖流域の課題に対し、自然科学と社会科学を統合した調査研究を展開・施策反映に尽力されました。

その伝達式が令和8年7月1日に滋賀県公館で行われ、東勝滋賀県副知事から内藤先生に表彰状が伝達されました。

 

 

 

WWFジャパンのホームページでセンターの取り組みが紹介されました

滋賀県が進めるネイチャーポジティブの実践について、WWFジャパンのホームページで紹介されました。

その中で、地域と研究をつなぐ研究機関として、ビワマスの遡上環境に関するセンターの取り組みが紹介されていますので、是非御覧ください。

 

「生物多様性保全を「地域の仕組み」に変える――滋賀県が進めるネイチャーポジティブの実践」

https://www.wwf.or.jp/activities/activity/6297.html (WWFジャパンホームページ)

環境情報室の臨時休止について

8月3日(月)はセンター行事の実施に伴い、環境情報室を終日臨時休止いたします。

また、当日は当センター敷地内への立入りについても、原則としてご遠慮いただきますようお願いいたします。

 

利用者の皆様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

研究員を募集します

滋賀県琵琶湖環境科学研究センターでは、研究員を募集します。

詳細は以下のURLからご覧ください。

https://www.pref.shiga.lg.jp/kensei/koho/e-shinbun/bosyuu/350403.html

 

(受験案内および応募履歴)

 

受験案内(琵琶湖環境科学研究センター).pdf(259KB)

R8_琵琶湖環境科学研究センター_応募履歴書.doc(79KB)

R8_琵琶湖環境科学研究センター_応募履歴書.pdf(202KB)

【論文掲載】冷たく暗い琵琶湖の深層に、有機分子と微生物の緊密なネットワークを発見しましたーー時系列観測により生態系機能の基盤となる関係を解明ーー

当センターの山口保彦主任研究員らと神戸大学大学院農学研究科の木田森丸助教(現准教授)らの共同研究成果が、国際学術誌Limnology and Oceanographyに掲載されましたので、お知らせします。

 

【研究概要】

神戸大学大学院農学研究科の木田森丸助教(現准教授)らと、当センター総合解析部門の山口保彦主任研究員ら、京都大学化学研究所の岡嵜友輔助教、京都大学生存圏研究所の西村裕志特定准教授の研究グループは、琵琶湖の深層(低温・無光環境)において、有機物と微生物の量や組成が互いに連動して変化する関係(共変動)が表層よりもはるかに明瞭に現れることを、分子レベルかつ時系列観測により初めて明らかにしました。

湖水中には数千種におよぶ細菌と、数十万種類の有機分子が存在していますが、それらがどのように関係しているのかは、特に琵琶湖のような大水深湖の深層においては、これまでほとんど分かっていませんでした。本研究では、こうした膨大で複雑な有機物と微生物を分子レベルの高解像度で網羅的に同時に捉え、その関係性を解析しました。その結果、深層では特定の有機分子群と細菌類群が一貫して対応し変化する明確な構造が存在し、有機物と微生物の関係がより強く安定していることが明らかになりました。

本成果は、湖の深層というこれまで十分に調べられてこなかった環境において、有機物と微生物の関係の実態を初めて明確に示したものであり、水圏における物質循環や生態系の理解を前進させるものです。

 

【論文情報】

【タイトル】Couples in the deep: Dissolved organic matter–microbial linkages in the oxygenated hypolimnion of a deep freshwater lake

【著 者】Morimaru Kida, Ayuri Ohira, Yusuke Okazaki, Yasuhiko T. Yamaguchi, Akiko S. Goto, Kazuhide Hayakawa, Hiroshi Nishimura

【雑誌名】Limnology and Oceanography

【公開日】令和8年(2026年)4月27日

【DOI】10.1002/lno.70374

 

詳細はこちらをご覧ください。

 神戸大学プレスリリース(2026年4月27日) 

 

琵琶湖環境科学研究センター 関連職員

 山口保彦 総合解析部門 主任研究員

 早川和秀 総合解析部門 部門長

 後藤晶子 会計年度任用職員(研究当時)

【論文掲載】陸域で数千年近く隔離された「古い炭素」を、 水圏の温暖化が再び循環させる ――放射性炭素分析が示す新たな気候フィードバック――

琵琶湖環境科学研究センターの中村航会計年度任用職員(東京大学大気海洋研究所と兼務)、山口保彦主任研究員、東京大学大気海洋研究所の横山祐典教授、国立環境研究所琵琶湖分室の霜鳥孝一主任研究員らの研究グループによる研究成果が、国際英文学術誌で公開されました。

 

【概要】

・   放射性炭素同位体分析を用いた新たな培養実験の手法を提案し、水圏堆積物中で分解される有機炭素の起源特定に成功しました。

・   陸域で数千年近く隔離された後に湖沼に流入した「古い炭素」について、湖沼の水温上昇により分解(=CO2放出)が大きく促進される可能性を、初めて実験的に示しました。

・  将来の温暖化進行に対し、土壌浸食防止等の陸域対策が、水圏環境の貧酸素化を緩和する有効な手段となりえることが示唆されます。

・  本成果は、国際水協会(IWA: International Water Association)が運営する国際英文学術誌「Water Research」(出版:エルゼビア社)に掲載されました。

 

研究成果の概要(原著論文より改変)。

Q10は温度が10℃上昇したときに有機炭素の分解速度が何倍になるかを示す値です。

陸域起源の古い有機物の方が温度への感受性が高いことが明らかになりました。

 

【論文情報】

【タイトル】Decomposition of Aged Sedimentary Organic Matter in a Deep Temperate Lake Under Warming Conditions: An Experimental Approach

                 (日本語訳)温暖化条件下における温帯深水湖の古い堆積有機物の分解:実験的研究

【著 者】Wataru Nakamura*, Yasuhiko T. Yamaguchi*, Shish Muhammad Soyaib, Sho Ogasawara, Eiso Inoue,Koichi Shimotori, Yosuke Miyairi, Yusuke Yokoyama

                 (* 責任著者)

【雑誌名】Water Research

【公開日】令和8年(2026年)4月6日

【論文掲載リンク】https://doi.org/10.1016/j.watres.2026.125740

 

詳しくは下記資料を御覧ください。

260407研究成果の国際英文誌公開について(PDF:773KB)

【4/1~】YouTubeコンテンツページの開設について

 

現在YouTube上に掲載している当センターの研究内容等に関する動画については、

運用方法の変更により、来月4月1日から限定公開とさせていただきます。

 

限定公開となった動画については、新たに開設されるYouTubeコンテンツページから、

タイトルもしくはサムネイルをクリックすることで視聴することができます。

ブックマーク等していただければ、スムーズにページを開くことができます。

 

御理解のほどよろしくお願いいたします。

 

【イメージ】

滋賀県生きものデータバンク研究会開催のご案内~琵琶湖における寄生生物の分類と最新情報~

 3/30(月)に「滋賀県生きものデータバンク研究会」を開催いたします。関心をお持ちの方の参加をお待ちしています。

■ 日時

 2026年3月30日(月) 13:00〜15:00

■ 場所

 琵琶湖環境科学研究センター 2階 大会議室

■内容(予定)

 1. 「琵琶湖水系に生息する寄生生物の概要と最新知見」

  講師:滋賀県立大学 環境科学部 教授 浦部 美佐子 氏

 2.「琵琶湖とその周辺水域におけるエラオ類2種,チョウとチョウモドキの分布特性」

  講師:広島大学 名誉教授 長澤 和也 氏

 3.コメント

  元びわこ成蹊スポーツ大学 西野 麻知子 氏

 4.質疑応答・意見交換

 ■ 対象

 琵琶湖周辺の研究者、生態系保全に関心のある方 など

■ 申込方法

 参加を希望される方の氏名・所属を下記までお知らせください(締切:3月29日)。

■ 事務局・連絡先

 滋賀県琵琶湖環境科学研究センター

 担当:石川可奈子

 TEL:077-526-4800 Email:ishikawa-k@lberi.jp

 

詳細は下記資料を御覧ください。

滋賀県生きものデータバンク研究会.pdf

琵琶湖の水質保全と生物資源保全は両立できるのか?琵琶湖の「健全さ」を測る新たな評価に関する研究成果が国際英文誌で公開されました!

当センターが令和2年度(2020 年度)以降取り組んできた「湖沼の円滑な物質循環につながる要件と指標に関する研究」について、
佐藤祐一専門研究員、早川和秀部門長の研究成果が国際英文誌「Ecological Modelling」で公開されましたので、お知らせします。

 

【概要】
・独自に開発したシミュレーションモデルを用いて、琵琶湖の水質や生物資源に関連する様々な指標の関係性を評価しました。
・その結果、水質保全(植物プランクトンが少ないこと)と生物資源保全(魚類の資源量が多いこと)の両立には、
 ①プランクトンから魚類に物質がスムーズに運ばれること、②動物プランクトンの餌(植物プランクトン)の質がよいこと、
 の2つが重要であることが明らかになりました。
・一方で、琵琶湖の環境基準に設定されている栄養塩(りん)濃度と「水質保全と生物資源保全の両立」には明確な関係が
    見られないことも分かりました。
・本成果はエルゼビア社(オランダ)の国際英文誌「Ecological Modelling」に掲載されました。同誌は、コンピュータを用いて
 生態系を分析する研究を扱う論文誌であり、掲載前に複数の専門家によってデータの正確性・論拠有無・新規性等について
 厳格な検証(査読)が実施されます。

 

【タイトル】Indicators for lake environmental assessment considering water quality and biological resources: Analysis using a food chain model with the Monte Carlo method
      (日本語訳)水質と生物資源に配慮した湖沼の水環境評価指標:モンテカルロ法を用いた食物連鎖モデルによる解析
【著 者】Yuichi Sato, Kazuhide Hayakawa
【雑誌名】Ecological Modelling Volume 514, April 2026, 111455
【公開日】令和8年(2026年)1月9日(オンライン早期公開)
【論文掲載リンク】https://doi.org/10.1016/j.ecolmodel.2025.111455

 

詳しくは下記資料を御覧ください。

260220_研究成果の国際英文誌公開について(PDF:884KB)