お知らせ
研究員を募集します
滋賀県琵琶湖環境科学研究センターでは、研究員を募集します。
詳細は以下のURLからご覧ください。
https://www.pref.shiga.lg.jp/kensei/koho/e-shinbun/bosyuu/350403.html
(受験案内および応募履歴)
・受験案内(琵琶湖環境科学研究センター).pdf(259KB)
【論文掲載】冷たく暗い琵琶湖の深層に、有機分子と微生物の緊密なネットワークを発見しましたーー時系列観測により生態系機能の基盤となる関係を解明ーー
当センターの山口保彦主任研究員らと神戸大学大学院農学研究科の木田森丸助教(現准教授)らの共同研究成果が、国際学術誌Limnology and Oceanographyに掲載されましたので、お知らせします。
【研究概要】
神戸大学大学院農学研究科の木田森丸助教(現准教授)らと、当センター総合解析部門の山口保彦主任研究員ら、京都大学化学研究所の岡嵜友輔助教、京都大学生存圏研究所の西村裕志特定准教授の研究グループは、琵琶湖の深層(低温・無光環境)において、有機物と微生物の量や組成が互いに連動して変化する関係(共変動)が表層よりもはるかに明瞭に現れることを、分子レベルかつ時系列観測により初めて明らかにしました。
湖水中には数千種におよぶ細菌と、数十万種類の有機分子が存在していますが、それらがどのように関係しているのかは、特に琵琶湖のような大水深湖の深層においては、これまでほとんど分かっていませんでした。本研究では、こうした膨大で複雑な有機物と微生物を分子レベルの高解像度で網羅的に同時に捉え、その関係性を解析しました。その結果、深層では特定の有機分子群と細菌類群が一貫して対応し変化する明確な構造が存在し、有機物と微生物の関係がより強く安定していることが明らかになりました。
本成果は、湖の深層というこれまで十分に調べられてこなかった環境において、有機物と微生物の関係の実態を初めて明確に示したものであり、水圏における物質循環や生態系の理解を前進させるものです。
【論文情報】
【タイトル】Couples in the deep: Dissolved organic matter–microbial linkages in the oxygenated hypolimnion of a deep freshwater lake
【著 者】Morimaru Kida, Ayuri Ohira, Yusuke Okazaki, Yasuhiko T. Yamaguchi, Akiko S. Goto, Kazuhide Hayakawa, Hiroshi Nishimura
【雑誌名】Limnology and Oceanography
【公開日】令和8年(2026年)4月27日
【DOI】10.1002/lno.70374
詳細はこちらをご覧ください。
神戸大学プレスリリース(2026年4月27日)
琵琶湖環境科学研究センター 関連職員
山口保彦 総合解析部門 主任研究員
早川和秀 総合解析部門 部門長
後藤晶子 会計年度任用職員(研究当時)
【論文掲載】陸域で数千年近く隔離された「古い炭素」を、 水圏の温暖化が再び循環させる ――放射性炭素分析が示す新たな気候フィードバック――
琵琶湖環境科学研究センターの中村航会計年度任用職員(東京大学大気海洋研究所と兼務)、山口保彦主任研究員、東京大学大気海洋研究所の横山祐典教授、国立環境研究所琵琶湖分室の霜鳥孝一主任研究員らの研究グループによる研究成果が、国際英文学術誌で公開されました。
【概要】
・ 放射性炭素同位体分析を用いた新たな培養実験の手法を提案し、水圏堆積物中で分解される有機炭素の起源特定に成功しました。
・ 陸域で数千年近く隔離された後に湖沼に流入した「古い炭素」について、湖沼の水温上昇により分解(=CO2放出)が大きく促進される可能性を、初めて実験的に示しました。
・ 将来の温暖化進行に対し、土壌浸食防止等の陸域対策が、水圏環境の貧酸素化を緩和する有効な手段となりえることが示唆されます。
・ 本成果は、国際水協会(IWA: International Water Association)が運営する国際英文学術誌「Water Research」(出版:エルゼビア社)に掲載されました。
研究成果の概要(原著論文より改変)。
Q10は温度が10℃上昇したときに有機炭素の分解速度が何倍になるかを示す値です。
陸域起源の古い有機物の方が温度への感受性が高いことが明らかになりました。
【論文情報】
【タイトル】Decomposition of Aged Sedimentary Organic Matter in a Deep Temperate Lake Under Warming Conditions: An Experimental Approach
(日本語訳)温暖化条件下における温帯深水湖の古い堆積有機物の分解:実験的研究
【著 者】Wataru Nakamura*, Yasuhiko T. Yamaguchi*, Shish Muhammad Soyaib, Sho Ogasawara, Eiso Inoue,Koichi Shimotori, Yosuke Miyairi, Yusuke Yokoyama
(* 責任著者)
【雑誌名】Water Research
【公開日】令和8年(2026年)4月6日
【論文掲載リンク】https://doi.org/10.1016/j.watres.2026.125740
詳しくは下記資料を御覧ください。
第八期中期目標・計画を策定しました
第八期(令和8年度から令和10年度)の中期目標と中期計画を策定しました。下記URLからご覧ください。
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