瀬戸内海研究フォーラムin京都で講演とポスター発表を行いました(9/3-4)

 当センターが共催する「第33回瀬戸内海研究フォーラムin京都~流域圏と瀬戸内海~」(主催:特定非営利活動法人 瀬戸内海研究会議)が、2026年9月3日(木)・4日(金)京都大学で開催され、当センターメンバーが運営委員、講演、ポスター発表さらに討議等を行いました。

 初日は、開会式、基調講演と2つのセッションが行われました。「水域の物質循環と豊かな生態系保全に向けた取り組み」と題する第1セッションでは、佐藤専門研究員が「琵琶湖の水質保全と生物資源保全は両立できるか?―モデルを用いて琵琶湖の「健全さ」を測る新たな指標を探る―」の題目で講演しました。本講演は、量ストックに注目した従来の湖沼評価だけではなく、循環フローに注目することを提唱するものであり、シミュレーション結果からそれを検証しています。すでに過剰な栄養塩規制が問題視されている瀬戸内海と対比される琵琶湖の水質・生物資源バランス問題を取り扱う講演で、大きな注目を得ました。

 第2セッションは、「瀬戸内海と周辺地域の環境・経済・社会に関する研究活動報告」と題するポスター発表のセッションです。セッション前半は、1人1分に限定したフラッシュ口頭発表であり、その後、それぞれの発表者がポスター前でその研究内容を説明しました。本センターからは、琵琶湖のアオコ、底層DO、最近の水質特性、アオコのドローン観測、マイクロプラスチックさらに油類判別の6件を発表しました。ポスター会場では、多数の人が質疑に参加し、活発な討議で大いに賑わいました。

 2日目は、「流域圏における安全・安心な環境創造」、「流域圏における社会の営み~みんなで海を食べる。~」の2つのセッションとポスター前発表が行われた後、表彰式・閉会式で2日間のフォーラムは終了しました。表彰式は、公募によるポスター発表のうち、表彰を希望する若手(40歳以下)や学生を対象に、優秀なポスターに対し与えるもので、28名が応募しました。選考は1分間フラッシュ口頭発表、ポスターの内容およびそのポスター前説明を評価項目として、ポスター選考委員が採点して行われます。その結果、3名が表彰され、その最優秀賞には、「琵琶湖上流の水田地帯からの被覆肥料殻の流出特性と琵琶湖全体での負荷量推計」を発表した当センターの横山研究員が選ばれました。

 本フォーラムの参加者は、合計157名でしたが、センターからは、運営委員、講演者、ポスター発表者さらに聴講者として13名が参加し、本フォーラムの活性化に貢献しました。また、その発表を通じて琵琶湖の抱える各種の課題を一般に広める良い機会となりました。

 

プログラム

 

佐藤専門研究員の講演に対する質疑の様子(同フォーラム事務局提供)

 

ポスター発表の様子

  

最優秀賞受賞ポスター前での集合写真

(受賞者の横山研究員は右から4番目)