水質実験調査船「びわかぜ」
「びわかぜ」とは
「びわかぜ」は、琵琶湖環境科学研究センターが所有する水質実験調査船です。琵琶湖には研究機関や企業が所有する様々な調査船がありますが、その中でも最大の調査船です。
琵琶湖という大きな湖を舞台に活躍するために、時間がかかる湖上の移動中でも作業が可能な研究室や、100mの水深にも対応できるウィンチ、大型の採水機器や観測機器の取り扱いが可能なクレーンを備えています。
センターが行う水質観測、調査業務において欠かせない存在です。
概要
船主 | 滋賀県 |
所属 |
滋賀県琵琶湖環境科学研究センター |
船質 | 耐食アルミ合金製 |
船種 | 一般船 |
用途 | 水質実験調査船 |
起工 | 平成26年2月3日 |
進水 | 平成26年12月25日 |
竣工 | 平成27年1月30日 |
航行区域 | 琵琶湖(平水区域) |
要目(竣工時点)
全長 | 28.12m(船尾甲板張出1.0m、船首ブルワーク0.52mを含む) | |
全幅 | 6.2m | |
全深 | 2.4m | |
喫水 | 0.9m | |
総トン数 | 71トン | |
航海速力 | 22kt(機関出力50%負荷時) | |
試運転最大速力 | 30kt(機関出力110%負荷時) | |
主機関 | ||
型式 | 4サイクル高速ディーゼル機関×2 | |
最高出力 | 1659PS(1220kw) | |
最高回転数 | 2450rpm | |
定格出力 | 1508PS(1109kw) | |
シリンダ数 | 12気筒 | |
重量 | 2872kg | |
始動方式 | 電動始動(DC24V) | |
冷却方式 | 湖水間接冷却方式(直接冷却は清水) | |
減速機 | クラッチ式歯車逆転付減速機(Vドライブ)(トローリング装置・中立スイッチ付き) | |
遠隔操作 | 電気式リモコン(前後進レバー・回転調整レバー) | |
計器盤 | 操舵室×1面(警報ブザー付き) 機関室×1面 | |
その他 | 2線式仕様(スターター・ダイナモ) 防振ゴム使用 排気温度計 | |
定員 | ||
旅客 | 8人 | |
船員 | 3人 | |
その他 | 14人 | |
合計 | 25人 |
艤装(竣工時点)
2F | 操舵室 |
レーダー、風向風速計、測深モニター、GPSプロッタ、船内通信装置、船内指令装置、超音波式燃料計、磁気コンパス、監視装置、各遠隔操作装置 |
DRYLAB | 科学計量魚探、風向風速計、水温系、GPSモニター | |
研究員控室 | 2掛けソファー×2、テーブル | |
甲板部 | 屋外操船装置×2(両舷)、膨張式救命筏25名用×1 | |
1F | DRYLAB | 科学計量魚探モニター、風向風速計、水温系、GPSモニター |
WETLAB | 業務用冷蔵庫×2 、流し台、機材保管庫、アスピレーター、防振台 | |
客室 | 4人掛けソファー | |
便所 | 真空式貯留トイレ、手洗い装置 | |
甲板船首部 |
揚錨ウィンチ(電動油圧駆動式、500kg×60m/分 SUS304ワイヤーΦ8×200m) |
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甲板船尾部 |
採水ウィンチ(電動油圧駆動式、200kg×80m/分 SUS304ワイヤーΦ3×250m) 採水ウィンチ(電動油圧駆動式、100kg×80m/分 SUS304ワイヤーΦ6×200m) 採水ウィンチ用ダビット パイプ型主導回転式×2基 船尾ウィンチ(油圧駆動式、500kg×60m/分) 船尾ウィンチ用クレーン 油圧駆動式Aフレーム |
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屋根上 | ソーラー発電パネル 84w相当×6枚、マスト装置、各種アンテナ、探照灯、汽笛 |
写真
びわかぜ竣工式の様子です。
湖上を進むびわかぜの様子です。