令和3年度(2021年度)の琵琶湖北湖底層の状況と全層循環

 (1)全層循環の状況

   湖底への低温水の潜り込みと気温低下により、令和4年(2022年)1月26日に今津沖中央地点(図1)で全層循環を確認。令和2年度に続き2年連続(表1参照)。

  図1 調査地点(今津沖中央)

図1 調査地点(今津沖中央)

 

平成18年度 H19.3.19
平成19年度 H20.2.12
平成20年度 H21.2.23
平成21年度 H22.2.8
平成22年度 H23.1.24
平成23年度 H24.2.13
平成24年度 H25.1.29
平成25年度 H26.2.17
平成26年度 H27.2.2
平成27年度 H28.3.14
平成28年度 H29.1.26
平成29年度 H30.1.22
平成30年度 未確認
令和元年度 未確認
令和2年度 R3.2.1
令和3年度 R4.1.26

表1 平成18年度以降の全層循環確認日

 

 

(2)北湖底層の状況(図2)

4月から5月まで:令和3年(2021年)2月1日に全層循環が完了したため平均値並みのDO濃度から開始

 

6月から9月前半まで:7月中旬に底層DOが大きく低下し、その後は平均値をやや下回る程度で推移

 

9月後半から1月前半まで:一度2mg/L未満※となったが、ほとんどが2mg/L以上で推移(一度だけ1.7mg/Lとなった)

 

※2mg/L:底生生物への影響が懸念される酸素濃度(貧酸素状態)

 

令和元年度、令和2年度のような貧酸素状態の継続はなかったため、7月、9月、10月の調査で一部の生物の死亡個体はみられたものの、底生生物の大量死は見られなかった。(写真 ホンモロコが確認できた)。

 

 図2 今津沖中央における底層(湖底上1m)の溶存酸素濃度(底層DO)の経月変動

 

図2 今津沖中央における底層(湖底上1m)の溶存酸素濃度(底層DO)の経月変動

 

 

写真 令和4年(2022年)3月10日の今津沖中央付近の湖底の状況

写真 令和4年(2022年)3月10日の今津沖中央付近の湖底

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