講師は大阪市大名誉教授の村松繁樹氏と評論家の富山和子氏の2人
村松氏は人文地理学の大家で、現在大津市に在住。同氏の講演は「琵琶湖周辺の水利用とその変遷」と題したもので、永年の研究成果を織りまぜながらの興味ある内容であった。とくに、琵琶湖は近畿の水ガメである前に自然の湖であることを再確認する必要があること、また高度経済成長の結果でもある琵琶湖問題の解決のためには、自然からみた人間のあり方を見直し、同時に先人の知恵、経験を生かし皆で真剣に考える時期にきていることを強調された。
一方、富山氏は最近、琵琶湖に関する絵本を出版されるほど琵琶湖に関心が高く、再三湖国を訪間されている。同氏は、滋賀県民の琵琶湖をきれいにする運動を高く評価されたあと、「それだけにとどまらず、山(森林)を守り、漁業を支え、水田を守る運動が大切である。そして、水を守るうえでは、『土』が基本となり、『土』は人間の労働の産物である」と強調された。 |