夏の夕方、湖辺で泳ぐともなく水に浸っていると、チクチク足に触れるものがあります。たいていの場合は、エビが餌と間違えてヒトの足をつついているのです。このエビとゴリ・イサザや豆のつくだ煮は、県民になじみの深いおかずのひとつです。琵琶湖には4種類のエビがいるとされていますが、実際に漁獲対象になっているのはスジエビとテナガエビの2種です。このうちスジエビが圧倒的に多く、それだけで年間約1,000トンの漁獲があります。1尾0.5グラムとして年間約20億尾が人間によって取り上げられていることになります。
このスジエビは、琵琶湖ばかりでなく、サハリン・エトロフ島・北海道から屋久島まで至るところの湖・池・河川にみられます。最近ではもともと生息していなかった沖縄本島にまでいるそうですから、まさに日本の津々浦々に分布しているポピュラーな淡水エビといえます。最近この3〜5cmの小さなエビについて、面白いことがわかってきました。
スジエビの抱卵雌 |