琵琶湖研究所は、東京大学生産技術研究所や国土交通省、三井造船などと協力して自律型潜水ロボット「淡探(たんたん)」を、2000年に建造しました。このロボットは、ケーブルがついていません。ですから、上下左右、前進後進といった具合に水中で自由自在に移動することができます。長さ200cm、重さ180kgの堂々とした体格は、横綱武蔵丸(身長192cm、体重230kg)と比べても遜色ありません。
画面中の湖底面に粒々のように見えるのは、アナンデールヨコエビと呼ばれる動物です。これは、私たちが食べるエビとはちょっと違って、原始的なヨコエビ目の仲間で、琵琶湖だけに存在する固有種です。このヨコエビは、面白い性質をもっていて、昼間はこうして、湖底に這いつくばって生活をしていますが、夜になると活発になって水温躍層という温度が急に変わる層の下(水深15-20mくらい)まで上って来ます。淡探を使って夜の調査をした結果、どうもすべてのガンマルスが夜に上がって来るわけではなく、かなりの数が湖底にとどまることが確認されました。